本日は室木歯科口腔外科医院の院内感染防止・衛生管理体制についての
インタビューに貴重な時間を割いていただきありがとうございます。
高いレベルの院内感染予防対策をされているという事ですが、
患者様には見えない部分であっても一切手を抜かないということですね。
この部分について考え方を教えてください。
院長:
インプラント治療に限らず、院内感染予防対策は医院のプライドです。
きちんとやっている医院はレベルの高い医院であり患者様の評価も高くなる。
口腔外科がメインなので、それを基にしてインプラント治療、器具の滅菌というところに
繋げていければ普通にレベルの高い医院を目指すことになります。
対談の一コマ
岩倉:
最近では、社会問題として歯科の器具の使いまわしが取りざたされていますが、
当院は、一人一人の患者様に対してきちんと質の高い滅菌処理を行い、安心して治療して頂けるように配慮しています。
患者様には目につかない部分でも当たり前にやっているところがレベルの高いクリニックの証かもしれませんね。
岩倉さんが第2種滅菌技士の資格を取得しようとしたきっかけを教えてください。
岩倉:
私が資格を取るにあたってのきっかけは、当時、寝ながらのインプラント手術を希望される患者様、
複数のインプラント手術を希望される患者様に対しては能登総合病院で手術室をお借りして、手術を行っていました。
その時に、手術場の看護師さんからここの部署にいる看護師は滅菌管理の特殊な資格を取られていることを伺い、
私もそういう資格をとりたいなと思いました。
院長:
今、岩倉が言った、寝ながら手術をするというのは全身麻酔で手術を行うという意味です。
一泊入院して全身麻酔で手術をして、寝ている間にインプラントが埋入され、手術が終わります。
手術場とは能登総合病院の手術室の隣にある、滅菌器具を集中管理している部署です。
室木歯科医院は、そういった設備が整った病院と同レベルの最新設備を導入されていますが、
具体的な設備についての紹介をお願いします。
岩倉:
当院で扱っている滅菌器具ですが、ヨーロッパ規格で最高レベルのクラスB高圧蒸気滅菌器という滅菌器具を使っています。
オートクレープ(高圧蒸気滅菌器)は2台設置しています。
オートクレープの高温に耐えられない器具はガス滅菌器を使っています。
手術室の空調にはエアカーテン、建物全体も空調装置がついているそうですね?
院長:
手術をするときは常に無菌状態になっています。
エアカーテンという空気清浄機を回しながら手術を行っており衛生管理を徹底しています。
新型コロナウイルス感染症(OVID‐19)対策として院内の空気は15分毎に自動的に入替がされるよう構造設計されています。
最後に、さまざまな設備について実際の現物をご紹介させていただいて
インタビューを終了したいと思います。
院長:
当院自慢のヨーロッパ規格最高クラスのクラスB滅菌機です。滅菌機の中を紹介します。
治療で使った患者様お一人お一人のタービンやコントラ、ホワイトピースがはいっています。使いまわしがないように、
バーナー等全て滅菌されたものを患者に提供できるようにしています。
隣の機械は、こちらも自慢のガス殺菌機です。
こちらはガスで殺菌するようにできており、高圧、高温にふさわしくない機材を殺菌するようにしています。
たとえば、プラスチック製のもの、当院ではレーザーチップ、レーザーで使うものを殺菌しています。
殺菌する時はインジケーターも入れてちゃんと殺菌できたかを目で確認するようにしています。
つづいて、エアカーテンは、手術室内の空気を吸って、患者様の頭のところにキレイな空気を届けています。
その他当院では、患者さま一人ひとりに対して、滅菌パックで滅菌された器具を使っています。
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ガス殺菌器(ホルホープ)
高圧、高温にふさわしくない機材を殺菌します。
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エアーカーテン
手術室内の空気をクリーンにして患者様の手術部位にキレイな空気を送ります。
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オートクレープ
当院は一般用と手術用と2台あります。
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クラスB高圧蒸気滅菌器
当院自慢のヨーロッパ最高規格クラスB高圧蒸気滅菌器バキュクレーブ31+
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手術室
手術は手術専用のクリーンルームで行います。人体に無害なバイオサニタイザー消毒とエアーカーテンにより当院の手術室は常にクリーンに保っています。
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スリッパ除菌ラック
常に除菌された清潔なスリッパをご用意しています。