治療内容

ほとんどの人は、お口の中に2つ以上の病気を持っています。
我々は、お口と顎を一つのフィールドと考え、いろいろな治療法を組み合わせて
その患者さんに最も適した治療法を選択しています。
これを包括的治療法といいます。これが当院の治療です。

一般治療

  • 一般歯科治療

    歯の性質は一人一人異なり、虫歯になりにくい歯の方もいれば、なりやすい方もいます。当院では虫歯になってしまった方も可能な限り、元の歯を残し、虫歯になりにくい歯へと強化することを重要視した治療を行っています。

  • 小児歯科治療

    幼少期の乳歯は抵抗力も弱く、虫歯になる危険性は高いです。「でも乳歯はいずれ生え変わるから大丈夫」そう思っている親御さんも少なくありません。乳歯の時に虫歯や歯周病になり、口内環境の悪い状態で永久歯に生え変わった場合、今後の歯に及ぼす危険性は高まります。幼少期から歯の健康を守ることで、大人になってからの体全体の健康をまもります。

  • 矯正歯科治療

    歯並びのバランスが崩れていると、食事の際の噛み合わせが悪くなるだけではありません。顎や頬、唇などのバランス、噛み合わせによる体全体のバランスが崩れ、呼吸への悪影響にもつながります。当院では、体全体の健康を守る矯正歯科治療に取り組んでいます。

  • 歯周病治療

    歯周病は歯周病菌やその死骸が体に及ぼす感染症です。口内だけでなく、血管や肺を通り、体全体に様々なトラブルを引き起こします。日常の歯磨きでどこが磨けていないのか、原因をつきとめ治療を行います。

  • ホームホワイトニング

    歯の表面を削ったり、溶かしたりするのではなく、ホワイトニング材の成分が着色物質を分解することによって自然な白さを実感することが出来ます。
    ホームホワイトニングは歯科医院で作成したマウスピースにホワイトニングジェルを入れて、お家で手軽に行えます。

再生医療

  • 多血漿板血漿移植

    患者本人の血液を採取し、遠心分離器を使用して分離させ、血液成分の中でも良く傷を治す成分 (主にPDGF、TFF-β、IGF-1、EGF等の成長因子)を濃縮し、その一部分を手術時に使用します。本人の血液を採取し用いるため、安全で良好な効果を得ることができます。

  • 骨移植

    インプラント治療の際、顎の骨の厚みが十分でない方は、インプラントの土台を埋め込むことが難しくなります。当院では顎の骨の厚みをつけ頑丈な土台を作りインプラント治療を行います。

  • 粘膜移植

    歯周病が原因で、歯ぐきから歯根がむき出しになった場合、口内の粘膜を薄く切り取り歯肉に移植する手術を行います。歯ぐきの強化のための治療を行い、インプラント手術を行います。

  • 骨再生治療

    超音波骨折治療器を使用し、骨折部位に音圧による刺激を与えることで、「骨の圧電現象」と「Wolffの法則」に従い、骨の癒合を促進させます。当院では、この器械をインプラント治療に応用し、骨と早期に結合させ、もっと早く患者さんに噛める喜びを感じて頂きたく積極的に取り組んでいます。

口腔外科・特殊治療

  • 口腔外科手術

    上顎、下顎、歯肉、ほっぺ、舌、唇、顔などにできた腫瘍(おでき)を外科手術によって摘出治療します。

    上顎の早期ガン

    舌ガン

    舌のおでき

    (良性腫瘍)

    (骨髄炎の治療)
    骨髄炎とは虫歯が原因で顎の骨が腐る病気です。進行すると皮膚が破れ、膿みがでます。

  • 顎関節症治療

    食事などで大きく口を開けると耳の前にある顎の関節が痛い、またはガリガリ雑音がします。この場合の原因は、関節の軟骨がずれているおそれがありますので、上顎に装置を入れて治療します。
    口が開かない場合には写真のように、癒着した関節を剥離したり、元の正しい位置へ誘導したりします。

    吹奏楽者に多い顎関節症

    マウスピースにて術後治療中

    関節鏡手術により口が開いたところ

  • 審美的治療

    歯の漂白、歯肉(歯の生え際を整える)形成を外科的に様々な生体材料を使って美しく治療します。

口腔ケア

  • ブラッシング指導

    歯磨きをしっかり行っている!という自信のある方でも、実際に完璧に磨けているという方はあまりいません。日頃から口内環境を健康に保つための正しいブラッシング方法を丁寧にお伝えします。

  • 予防歯科

    「予防歯科」とは、「痛くなったら治療する」という考え方とは異なる発想です。「お口の健康を維持する」という歯科スタイルのことです。定期的な受診、プロフェッショナルケア、ホームケアなどについて、十分にご理解いただき、メインテナンスケアを行うことによってお口の病気とはほぼ縁のない生活を送ることができるのです。

矯正治療

  • 矯正治療とは

    矯正治療は歯並びやかみ合わせを良くしてできるだけ自分の歯を長持ちさせ、その人を機能的にも、心理的にも健康にすることが最大の目的です。きれいな歯並びは、むし歯や歯周病の予防の第一歩です。また、子供の悪い歯並びは、あごや顔の形に関係するだけでなく体全体の成長や発育にも影響します。

  • 矯正治療のメリット

    1.歯並びが良くなり口元に自信が持てるようになる。

    歯並びを整えることで、口元の印象をよくできます。口元に自信が持て、思いっきり笑うことができるようになります。咬み合わせの改善によって顔の筋肉のバランスがよくなり、輪郭が整う効果も期待できます。

    2.むし歯や歯周病予防になる。

    歯の隅々までしっかりと磨けるようになるため、歯垢(プラーク)や歯石ができにくくなり、むし歯や歯周病の予防につながります。

    3.ブラッシングがしやすくなる。

    歯並びのデコボコがなくなることでブラッシングがしやすくなり、歯の隅々までしっかり磨けるようになります。歯の汚れを効率よく落とせるようになり、ブラッシングの時間も短縮できます。

    4.頭痛や肩こりなどの症状の改善が期待できる。

    歯並びがよくなることで咬み合わせが改善するだけでなく、脊髄のゆがみを正し頭痛や肩こりなどの症状の改善が見込めます。

  • 歯並びが悪いと・・・

    ・虫歯や歯周病になりやすい
    ・よく噛めない
    ・あごの成長、顔形にも影響する。
    ・口元が気になる。
    ・発音しにくい。

  • 不正咬合の種類

    上顎前突

    出っ歯のこと。上の前歯が突き出ている場合と、上顎全体が突き出ている場合がある。

    下顎前突(反対咬合)

    受け口のこと。下の前歯が上の前歯より、前に出ている状態。

    叢生

    歯が重なり合って生えている状態で、八重歯もこの一種。歯磨きがしにくい。

    開咬

    奥歯を閉じても、前歯が開いている状態で、口を開けがちになる。食べ物が噛みにくい。

    上下顎前突

    上下とも前歯が突き出ている状態。唇が閉じにくくなり、食べ物が噛みにくい。

    過蓋咬合

    上の歯列が下の歯列を覆っている状態。上下の歯が強く接触し、歯がすり減ってしまう。

    空隙歯列

    歯と歯の間に隙間があるすきっ歯のこと。隙間が目立ち、食べ物がはさまりやすい。

    交叉咬合

    上下の歯が部分的に互い違いになっている状態。顔の形のバランスがくずれ、歯がくいしばりにくくなる。

  • 当院の矯正治療と治療の流れ

    1.初診相談

    歯並びが気になる方、矯正治療に興味がある方、当院の矯正治療全般(治療の種類、期間、費用)についてご説明します。

    2.精密検査

    レントゲン写真を撮影、歯型取り、お口や顔の写真撮影を行います。

    3.診断(検査結果の説明)

    治療方針、期間、使用する装置、費用のご説明をします。説明を理解して頂いた後、治療を開始します。

  • 当院の矯正治療

    当院では矯正専門医が年齢、不正咬合の種類、状態によってお一人お一人にとって最適な矯正治療をご提案しております。

    子供の矯正治療

    ビムラー
    適用症例
    上顎前突(出っ歯)の治療に向いています。上顎の成長を抑え下顎の成長を促進し、歯並びを拡げます。
    使用方法
    毎日の就寝時に装着するだけで矯正でき学校へ行っている間ははずすことができます。
    特徴・メリット
    お口の中に入れるだけのとても簡単な歯列矯正装置です。歯を傷めずにあごの骨の成長を利用して行う歯列矯正法で痛みはほとんどありません。取り外しが可能なのでむし歯の原因になりません。
    ムーシールド
    適用症例
    反対咬合(受け口)
    低年齢から使用可能です。
    使用方法
    就寝時に装着する。
    特徴・メリット
    乳歯の反対咬合を早期に改善するための装置です。口の周りの筋肉や舌の力を排除することにより、歯にかかる圧力を軽減し不正咬合を改善する装置です。
    プレート
    適用症例
    反対咬合(受け口)
    上下顎叢生
    使用方法
    入れ歯のような装置を装着し、1週間に一度ネジを回して装置を拡大する。1日12時間以上の装着が望ましい。
    特徴・メリット
    装置を拡大することで歯を正しい位置へ移動させたり、あごの幅を広げたりします。装着していても外見上はほとんどわからない。
    SLA(ソルダード・リンガルアーチ)
    適用症例
    上下前歯部叢生
    使用方法
    歯の裏側に装着する。
    特徴・メリット
    作りがシンプルなのでブラッシングがしやすく、痛みが少ない。歯にゆるやかな矯正力を与えることで、歯を正しい位置に動かし、顎の骨の成長を促進する。
    大人の矯正治療

    ブラケット
    適用症例
    叢生
    使用方法
    歯にブラケットという装置をつけて矯正する永久歯の矯正で最もポピュラーな方法
    特徴・メリット
    ブラケットは金属製のほか、透明で目立たないプラスチック製やセラミック製のものがあります。
    クリアライナー
    適用症例
    叢生
    使用方法
    最低1日17時間以上の装着が必要。食事や歯磨きの際には取り外しを行う。
    特徴・メリット
    厚さ0.5〜0.75mmの透明なマウスピースのような装置(アライナー)を使って、歯並びを矯正する治療です。透明度が高いので、他人に気づかれることなく歯列矯正を行うことが可能です。
    矯正担当医師紹介
    草山 実羽子

    【略歴】
    平成12年 明海大学歯学部卒業  歯科医師免許取得 臨床研修
    平成13年 金沢医科大学病院矯正科入局
    平成14年より当院勤務

    【所属学会】
    日本矯正歯科学会
    成人矯正歯科学会
    近畿東海矯正歯科学会