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プレスリリース
当院院長が北陸初となる内視鏡を使った手術に成功した記事が北國新聞に掲載されました。(平成20年1月8日)
2017.11.17

インプラント 内視鏡で手術
画面見て確認 安全で時間も短縮

北陸初、上あごの奥歯

七尾市中島町浜田の室木歯科口腔外科医院の室木俊美院長(五一)は七日までに、歯を失った人のあごの骨に人工の歯根を埋め込み、歯を復元させるインプラント(人工歯根療法)で、北陸初となる内視鏡を使った手術に成功した。従来、経験や勘が頼りとされた口腔内の手術が、モニター画面で細部まで確認しながら施すことが可能となり、短時間で確実に人工歯根を埋め込める。患者の負担軽減にもつながる療法として、来月の口腔外科医会シンポジウムで発表する。

インプラントは、入れ歯や差し歯が困難となった人のあごの骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯をかぶせる最新治療法。最も手術が困難とされる上あごの奥歯の上には上顎洞と呼ばれる空洞があり、従来、人工歯根が貫通することも少なくなかった。目視が困難な口の中での手術を、内視鏡とモニター画面を用いることで安全に行え、さらに上顎洞の粘膜と人工歯根の間に移植骨を正確に埋め込むことが可能となった。
室木院長は昨年五月から十二月末までに、患者十人に十九本の移植手術に成功。一本当たりの手術時間は従来に比べ、五から十分の短縮の約二十分となった。
室木院長は、上あご奥歯に確実で安全なインプラントを実現するため、同療法の先進地であるドイツで実践されている内視鏡を使用した手術に着目した。頭部の模型にドリルで数カ所の穴を開け、治療箇所に応じてどの部分に内視鏡を通せば手術に有効であるか研究を重ねた。室木院長は「患者に失った歯を取り戻してもらい、かみしめられる喜びを実感してほしい」と話した。
研究成果は二月三日に大阪府豊中市で開かれる日本臨床口腔外科医会のシンポジウムで発表する。
金大附属病院歯科口腔外科の中川清昌准教授は「内視鏡を使った手術はミスを防ぐ点で非常に画期的だ。患者の不安や抵抗を軽減し、インプラントの普及に期待できる」と話している。

 

解説
患者の不安軽減に効果

失った歯を取り戻す革新的な治療法として石川県内でも定着してきたインプラントだが、あごの骨に金属を埋め込む手術が必要なだけに患者の恐怖心は決して小さくない。内視鏡を使い、より安全で正確な手術が可能となったことは、患者の不安軽減に大きく貢献するだろう。
特に上あごの奥歯は、下あごの奥歯に次いで虫歯などになりやすく、歯を失いやすい。上あごの奥歯のインプラントを希望する人は多いとみられ、平均寿命が延びる中、健やかに老いたいという現代人の要請に応える意味でも今回の研究成果は意義深い。(森田奈々)

 

(以上原文引用)