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プレスリリース
再生医療導入によりインプラント手術が可能になった事例が北國新聞に記事が掲載されました。(平成23年12月7日)
2017.11.17

 

超音波で対象拡大

チタン製の人工歯根をあごの骨に埋め込んで歯のかみ合わせを再建する「インプラント治療」は、入れ歯に代わる治療として市民権を得てきている。ただ、土台となるあごの骨がもろくなっていると適用は難しかった。そんな中、超音波治療を採り入れたインプラント手術が確かな実績を重ねている。あごの骨を強くすることで、従来なら適用できなかった高齢者らでもインプラントを埋めることができるようになったのだ。

 

●あごの骨に当てる

七尾市の室木歯科口腔外科医院を訪れた50代男性は初診時、歯周病で上の歯全てが抜け落ちたり、ぐらぐらした状態だった。CT(コンピューター断層撮影)で上あごを撮影すると、骨の密度が健常者よりかなり低く、通常なら「インプラントは無理」と判断されてもおかしくない状態だった。
室木院長は、手術1週間後から毎日、一日当たり30分、インプラントを埋めたあごの骨に超音波を当てた。1ヶ月後のエックス線検査では、あごの骨の密度と強度が高まっていた。治療後2、3、4ヶ月の検査ではインプラントと骨の間に隙間や緩みは見られず、使い勝手も良好だという。

 

●不安定期に補強

低出力の超音波(LIPUS)を当てて骨の形成を促す方法は、一部の骨折治療にも使われている。インプラント治療に使われる機器は小型で、直径約1センチのコイン状の金属から出る超音波をピンポイントで当てる。
骨の中に金属を埋め込むインプラント治療では、骨と金属がうまくくっつかず、緩みや隙間が生じることが最大の懸念となる。「問題は特に歯根を埋め込んだ直後に生じやすい」と室木院長は指摘する。
超音波を当てる目的は、約1ヶ月続くこの不安定期に骨の密度と強度を上げてやり、骨とインプラントがしっかりくっつくのを助ける点にある。室木院長は2007(平成19)年以来、すでに45例のインプラント治療で超音波を利用して良好な成績を収めており、日本口腔インプラント学会で発表している。
さらに、骨の密度だけでなく、骨の幅や高さが不足していてインプラント治療が不可能とされたケースでも、打つ手はあるという。

 

写真キャプション
あごの骨に超音波を当てる室木院長=七尾市の室木歯科口腔外科医院

 

(以上原文引用)