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プレスリリース
再生医療導入によるインプラント手術についてアクタスに記事が掲載されました。(平成24年6月号)
2017.11.17

安全・安心なインプラント治療に向けて

石川県口腔インプラント研究会会長
室木俊美氏(医療法人社団室木歯科口腔外科医院理事長)に聞く

研修会通じてスキル向上推進
専門医など信頼できる医師を

 

入れ歯やブリッジに代わる歯科治療として普及が進むインプラント治療。天然歯と同じようにしっかり噛めるだけでなく、「健康な歯に負担をかけない」「見た目も自然」など多くのメリットがある。しかし、一部のトラブルが大きく報道され、安全・安心の確立が強く求められている中で、県口腔インプラント研究会の第3代会長に就任した。

 

インプラント治療の安全・安心を担保するには医師のスキルアップが最重要だと考えています。県口腔インプラント研究会はこれまで、年2回の研修を実施していましたが、富山県口腔インプラント研究会、福井歯科インプラント研究会と連携して、今年度から新たに知識と正確な情報共有を目的とする「北陸三県合同インプラント研修会(仮称)」を立ち上げました。
また、チーム医療の重要性に鑑み、歯科医師だけでなく、歯科衛生士や歯科技工士も会員に加え、約120人の組織に強化しました。
治療にあたる医師は、患者さんの目線に立って、患者さんがインプラントに適応しているかどうかを客観的に判断しなければなりません。とりわけ糖尿病ほか全身的な既往歴の把握は不可欠です。日本口腔インプラント学会が策定したチェックリストを活用して、事前の治療内容や治療後の経過観察事項の再確認を徹底してまいります。

 

日本口腔インプラント学会の専門医・代議員でもある室木会長は、自身でも若手医師の育成や指導に熱心に取り組んでいる。同学会の認証医・専門医を目指す医師らを対象に中部インプラントアカデミー(愛知県)の学会認定講習会や、大阪、福岡、名古屋で開催されている実習付きセミナーで講師を務めるほか、室木歯科口腔外科医院においても公開手術を実施し、自らの手技を若手医師らに惜しみなく伝授している。

 

患者さんの生活の質を高める優れた治療法であるインプラントをさらに普及させるためには、より多くの専門医を育てる必要があります。特に石川県は専門医が少なく、その養成に力を注ぐ使命があると認識しています。
患者さん側も信頼できる医師を選ばなければなりません。専門医をはじめ、日本口腔インプラント学会や県口腔インプラント研究会に所属して、知識や技量向上に真摯取り組んでいる医師をお勧めします。
そして、医師と患者さんが情報と認識を共有するとともに、治療計画や達成状況を記録し、双方が納得できる形で治療を進めることが大切です。患者さんの満足度の目安となる項目を示しておきますので、参考になさってください。

 

患者さんの満足度とは

●食品本来の味が分かるようになった
●見た目がかつての自分の歯と変わらない
●噛めるため若返った
●入れ歯に比べて口元が若くなった
●発音が良くなった
●歯並びが良くなった
●口臭がなくなった

 

インプラント新治療法  濃縮血小板で骨を再生

室木歯科口腔外科医院はこのほど、インプラント治療が困難とされる上顎臼歯(じょうがくきゅうし)部の骨質が弱い患者を対象に、血小板濃縮フィブリン(PRF)を活用した内視鏡による新しい治療法を導入した。
患者の血液から遠心分離器で取り出したPRFをインプラント埋入部に骨補てん材と一緒に注入することで、PRFに多く含まれる「成長因子」が骨の再生を促し、骨とインプラントの結合力を高める。9月の日本口腔インプラント学会総会で臨床研究成果を発表する。

(写真キャプション)PRFを使った上顎洞内へインプラントを入れている模式図(青と緑部分がPRFの膜。
白い部分はインプラントを支えるために新しくできた骨)

 

(左上プロフィール)
むろき・としみ●1956年生まれ。朝日大歯学部卒業、金大医学部大学院顎顔面外科学修了、医学博士。1997年に医療法人社団室木歯科口腔外科医院を開設。2012年4月、石川県口腔インプラント研究会会長に就任。金大医薬保健研究域医学系協力研究員、石川県歯科医師会学校歯科委員、日本口腔外科学会専門医、日本口腔インプラント学会専門医・代議員、日本口腔診断学会指導医(認定研修機関)、日本顎咬合学会認定医。原著論文100編以上。

 

(以上原文引用)